早期離床!なぜ早期から離床をするの?
こんにちは、ぴーです。
急性期病院で働いてる方々は早期から離床を行っていくと思います。
術後患者等を早期から起こしていかないといけないとは思いますが、なぜ早期から起こすんだろ?安静にした方がいいんじゃないの?など疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は早期離床をなぜするのか?身体にどういったことが起こるのかなど説明していきたいと思います。
・早期離床の起源
早期離床を行ったという最初の報告は1899年。
婦人科術後、早期より離床を行ったことにより早期から歩行が可能に。
初めの頃は安静臥床が主流であったため、早期離床が広まっていなかった。
しかし、1940年頃よりアメリカで早期離床が安全であるという報告がされアメリカ全土で早期離床が広まっていった。
(この背景には病床不足等により早く退院させないと病院が回らなかったため)
・なぜ早期から離床をしていくの?
早期離床を行っていくとどのようないいことがあるのでしょうか?
①腹部外科手術後の呼吸器合併症が起こる確率が減少
②人工呼吸器管理患者の抜管までの期間短縮
③早期よりADL自立、せん妄の発生率減少、自宅退院率が向上
・早期離床が怖い。。。
ICUに入室している患者はライン類がたくさんついていたり、人工呼吸器管理で事故抜去したらどうしよう。。。っていう風に思ったりしたことがあるのではないでしょうか?
たしかに怖いですよね。
ですが、ある報告によりますと人工呼吸器管理患者におけるインシデント・アクシデントは1%未満という結果がでています。
また、挿管患者に対する498回の介入で生命に危険を及ぼすほどの有害事象はなかったという報告があります。
つまり、しっかりと知識を持ち、チーム医療を行っていけば安全に早期離床をしていくことができるのです。
次の記事で早期離床を行っていく上でのポイントや確認しなければならないことを書いていこうと思います!