正しい知識と運動で健康に!ぺぺろんの健康ブログ

医療現場、国試に活かせる知識・技術を学ぶ

運動器疾患 画像の見方!

 運動器疾患ではほとんどの場合レントゲンを撮ると思います。

でも、新人の方はよく見方が分からないからただ何となく画像を見ていませんか?

ボクも初めはそうでした。先輩に画像を見るのは大切だよと言われていましたがいまいち必要性がわかんない。実際に患者さんを評価したらいいじゃん。など、、、

でも、ある参考書を読んでから考え方がかなり変わりました。レントゲン画像ってこんなに大切なんだなと。

 

 今回はレントゲン画像の見方を簡単に伝えられたらと思います。

 

・なぜレントゲン画像を撮るの?

画像を撮るのは決して僕ら理学療法士のためではありません。あくまでも医者の診断のために画像は撮られます。

ですがこの診断のために撮られた画像をうまく使っていくことで理学療法をより効率的、効果的に行っていくことが出来ると思います。

 

・レントゲン画像を見るポイント

大きくポイントを上げるとしたら下記のものになります。

 

①骨折部位の確認

②そこの周囲を走行している組織を把握

③どの組織に障害が生じてきそうか予測する

 

1つずつ解説していきます。

 

 

①骨折部位の確認

 

これは皆さんも確認すると思います。

どこが折れているのか、どれくらいの損傷なのかなど確認していきますよね。手術をしているなら、復元度はどうかなど見ていきます。

損傷の程度によって疼痛や腫脹、浮腫の程度も変わってくるためしっかりチェックしましょう。

 

②骨折部位周囲を走行している軟部組織の確認

③どの組織に障害が生じてきそうか予測する

 

理学療法を行っていくこと上でかなり大事な作業です。

この作業を行っていないと、実際に評価して例えば可動域制限が生じた際に問題点を見つけるのに難渋すると思います。

ですが、画像で予測を立てることでそこに対して評価を行って問題点を抽出していくことができるのです。

 

具体的に話していきますと、例えば踵骨骨折の患者様がいたとします。

その骨折線が腓骨筋滑車に至っていたとしましょう。そしたら、そこになにが走行しているか考えます。この時に重要になってくるのが解剖学の知識です。

1つ上げるとしたら腓骨筋滑車の周囲には長短腓骨筋が走行していますね。そしたら長短腓骨筋に滑走障害が生じて制限が生じてくるかなって予測を立てることができますよね。

こういう風に画像を使って予測を立てていくことが重要となります。

 

 

すごく簡単に書きましたが画像を見ていく流れはこんな感じになります。

いつもの診療に少しでも役に立ったら嬉しいです。

今回書いた記事について詳しく書いてあるのが下記にある参考書になります

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

運動療法に役立つ単純X線像の読み方 [ 浅野昭裕 ]
価格:5832円(税込、送料無料) (2018/10/17時点)

楽天で購入

 

この本はとてもわかりやすくて勉強になります。

整形リハ学会の浅野先生が書かれている本で、上記でお話したような内容がより詳しく書かれています。

新人で画像の見方がよく分からないとお悩みの方はぜひ読んでみて下さい!必ず役立つ参考書だと思います!

 

理学療法士 ぺー

 

・参考文献

運動療法に役立つ単純x線画像の読み方