正しい知識と運動で健康に!ぺぺろんの健康ブログ

医療現場、国試に活かせる知識・技術を学ぶ

糖尿病の基礎

読んで下さりありがとうございます。

今回は私が今、特に力を入れて勉強してる糖尿病について一緒に学んでいけたらと思います!

この記事では基礎的なところを浅く広く書いていこうと思います。

学生さんであればテストや国試に役立ったら幸いです。

 

・糖尿病とは?

インスリン1)作用不足によって慢性的に高血糖状態となる代謝疾患群のことをいいます。

病態にはインスリン分泌不全インスリン作用の障害(インスリン抵抗性)があります。病態により1型、2型糖尿病と分類することができます。

原因は多様で、遺伝因子や環境因子が関与しています。

※1)インスリンの働きによって糖を筋肉や脂肪細胞に取り込み、血中の糖の量を調整するホルモン。また、肝臓での糖新生を抑制する働きもある。

 

・症状

血糖値が著しく高くなると、口渇、多飲、多尿、体重減少、易疲労を認めます。

さらに悪化すると、ケトアシドーシスや高浸透圧・高血糖状態を来し昏睡に至ることもあります。

 

・1型と2型糖尿病ってなにが違うの?

この2つの違いはなんなのでしょうか?

高血糖になる病態が異なります。

1型糖尿病ではインスリンが分泌される膵臓インスリン分泌不全によって高血糖が生じます。

それに対して2型糖尿病は、インスリンの抵抗性亢進により高血糖が生じます。

1型は自己免疫による膵β細胞の破壊。

2型は生活習慣の乱れ(過食、運動不足等)が原因となります。

病院で関わることが多いのは2型糖尿病の方かと思います。

 

・糖尿病三大合併症

高血糖が長い期間続くと糖尿病特有の細小血管症2)が出現し神経症、網膜症、腎症の三大合併症が生じます。

さらに、糖尿病は動脈硬化を促進し脳梗塞心筋梗塞、末梢動脈性疾患などの大血管症の原因となってきます。

この合併症からさらに様々な障害が生じてきますが細かいことは今度記事にしたいと思います。

※2)高血糖状態が続くと血管が傷ついたり、詰まって血管が狭くなってきて様々な合併症が生じてくる病態のこと。

 

・診断

検査結果により糖尿病型と糖尿病に分けることができます。

診断内容としては

①早朝空腹時血糖値126mg/dl以上

②75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値200mg/dL以上

③随時血糖値200mg/dL以上

HbA1cが6.5%以上

があります。初回検査でこの項目のいずれか1つに該当すると「糖尿病型」と判定されます。

初回の検査で血糖値、HbA1cともに糖尿病型の場合、糖尿病と診断することが出来ます。

 

・治療

運動療法食事療法が基本であり、必要に応じて薬物療法を実施し血糖のコントロールを図っていきます。

薬物療法を行っていても体重減少、生活習慣の改善により血糖の改善が図れると薬剤の減量や中止が可能になる場合があります。

PTとしては、運動習慣をつけるために運動による効果の説明、教育・指導していく必要があります。

 

 

簡単に糖尿病について説明させて頂きました。

次回以降の記事でより詳しく糖尿病について説明していきたいと思います!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

病気がみえる(vol.3)第4版 糖尿病・代謝・内分泌 [ 医療情報科学研究所 ]
価格:3564円(税込、送料無料) (2018/10/17時点)

楽天で購入

 

・参考文献

病気がみえるvol 3

糖尿病療養指導ガイドブック2018

※病気みえるシリーズは非常にわかりやすく書いてあって基礎的な知識を身につけるならもってこい!!まずはここから学んでいくとよいと思います。このシリーズは持っていて損はないと思います。